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生涯学習推進コーディネーターって?

12月4日、ウェル戸畑で開催された
生涯学習推進コーディネーター研修会に参加してきました。

午前中のシンポジウムには、市内の各市民センターから
総勢56名の生涯学習コーディネーターと68名の館長が参加し、
(その他、各区役所や市民センターの職員なども参加)
午後からは幾つものグループに分かれてのワークショップでした。

ちなみに「生涯学習推進コーディネーター」というのは、
各市民センターで、地域の方々の生涯学習を支援するボランティアです。

たとえば、具体的な活動としては、
◎地域・子ども交流事業、◎家庭教育学級、◎子育て・育児サークル支援、
◎生涯学習市民講座、◎市民センターだより、◎生き生きバリアフリー
◎文化祭、◎健康促進事業、◎ふれあい昼食交流会、◎地域の事業支援 etc.

市民センターが地域の生涯学習の拠点であることから
そのほとんどの事業に関わっています。

では、市民センターの職員がやる業務と、どう違うのでしょうか?
“生涯学習”というはなはだ曖昧で(便利な?)名称をつけただけの
市民センターの(館長や職員の)お手伝い要員なのでしょうか?

たとえば、コーディネーターの登録や活動時間については、
以下のように定められています。
◎市民センターの館長の推薦によって、教育委員会が登録。
(登録期間は1年間で、再任による最長登録期間は3年まで)
◎活動は1回4時間、月10回程度を原則とする。
(1回の活動について1,000円の費用弁償がある)
時給に換算すると、250円。

私自身、コーディネーターになって3ヶ月。
その仕組みや活動内容について、まだよくわかっていないので、
今回、いろんな意見を聞くことができ、とても参考になりました。

シンポジウムや午後からのワークショップでの交流を通じて、
知りえた実情や、理解できたことを以下にメモしておきます。

◎館長の多くは、コーディネーターになってくれる人材探しに苦労している。

◎実際、コーディネーターのほとんどはPTA経験者であり、
家庭教育学級の活動などを通じて市民センターとのつながりができ、
館長や社会教育主事・主事補などに口説かれてなる場合が多い。
(「だまされて」なったというコーディネーターも。笑)

◎生涯学習推進コーディネーター制度の「要項」や「しおり」があるが、
こんなものを見せると、「そんなの私には無理、できません」と思われて
誰もコーディネーターになってくれない。(ある館長の意見)

◎制度の開始当時(20年前)は、センターの職員が地域採用でなかったため、
「地域と市民センターのパイプ役」になることを目的の一つにしていたが、
現在は職員も地元の人間であるため、その位置づけが曖昧になっている。
(職員との立場の違いから、孤立しているコーディネーターもいる)

◎各センターによって、コーディネーターの活動や実情はさまざま。
コーディネーターに何をさせるか、させないかは館長次第で、
楽しく自由に活動できている人もいれば、そうでない人もいる。

◎コーディネーターが提出する活動報告書の内容について、
センターのためにやった作業でも「それはコーディネーターの
仕事ではない」と、ダメ出しをされ修正を求められることも。

◎「活動は1回4時間、月10回程度」という原則について、
「1日2時間でもいいし、来られる時に来てもらえればいい」と
柔軟に考えてくれる館長もいれば、杓子定規に考える館長もいる。
(ボランティアなのに、月に10日拘束されてしまう矛盾)

とくに、私が「なるほど!」と感心したのは、
コーディネーターは、市民センターという行政の最前線にいて、
市民でも職員でもない「曖昧さ」が面白いという意見でした。

つまり、行政に対して、館長や職員の立場では言えないことも、
一市民の立場からどんどん言えるし、提言できるので
市民にいちばん近い窓口になれる可能性があるという話でした。

また、各市民センターにコーディネーターは一人と限定せず、
増やしていけばいいという北九大の恒吉准教授の意見にも、
もっともだと同感しました。

ただし、他の先輩コーディネーターから話を聞くと、
それぞれのセンターによって大きな違いがあるようで、
結局、コーディネーターを活かすも殺すも、
館長次第だというのが本音のようでした。笑














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