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「ひまわり学習塾」の指導員研修

8月22日に北九州市の「ひまわり学習塾」
学習指導員の研修会がありました。

会場となったムーブ5Fの大セミナールームに行くと、
学習指導員150名分の座席表が用意されていました。
(ちらほら空席もありましたが)

1学期を終えての学習指導員へのアンケートによると
「子どもたちへの学習支援にやりがいを感じますか?」
との質問に、99%が「やりがいを感じている」と回答。

市教委によると、まだまだ指導員の数が足りないので、
随時募集しているとのことです。

99%の指導員がやりがいを感じている一方、
「学習支援をする上で、悩んだり、困ったりしていることがある」
と答えた指導員は、64%に上りました。

教育現場はそんな甘いもんじゃない、といったとこでしょうか。笑

市教委のまとめによると、学習指導員が
「悩んだり、困ったりしていること」とは、

➀落ち着きがない、学習意欲がないといった
 子どもの意欲(やる気)の引き出し方。

②子どもが騒いだときの注意の仕方、対応の仕方。

③学力差への対応や教え方といった学習支援の仕方。

などの回答が多かったという話でした。


①については「ほめることが、やる気を高める」といった
子どもへの対応の仕方についての説明がありました。

「ほめて伸ばす、やる気を引き出す」という方法は、
プロである学校の先生や多くの保護者もよーくわかっているけど、
教育というのは理屈どおりに簡単にはいかないものだから、
多くの子どもたちの学習意欲の低下という現状があるわけで。笑

もしかすると、学校の先生でもなく、親でもない
(直接の上下関係ではなく、いわゆる“斜めの関係”にあたる)
第三者としての指導員から「認められたり、ほめられること」が
いい刺激となって、やる気をだすことがあるかも知れません。
(市教委もそのへんの効果を狙っていたりするのかな?ないか。)

学習指導員同士の小グループでの話し合いの後、
いくつかのグループの代表から報告や発表がありました。

そのなかでとくに興味深かったのは、
「何枚かのプリントを用意し、好きなものをやらせている。
子ども同士での教えあいが見られるようになった」

報告した指導員がいる一方で、

「友だちとはいっさいしゃべらせないことを徹底し、
わからないときは、だまって手を挙げさせる」

発表した指導員の方もいました。

その点について、市教委はとくにコメントしなかったので、
具体的な細かいルールは各学校にまかされているようです。


そもそも「自学自習」ってどういう意味でしょうか。
(先生から強制されなくても)自分から学習するということか。
(友だちとはしゃべらずに)自分ひとりで学習せよということか。
あるいは、その両方でしょうか?

やる気があろうとなかろうと、つべこべ言わせず
学習を習慣づける(要するに“強制する”)方法もあります。
多くの進学塾や進学校は、そうやって実績を上げています。
はたして「ひまわり学習塾」もそうなってしまうのか。

点数を上げることが「学力をつける」という単純な話なら、
強制的に勉強させる「場」へと子どもたちを追い込み、
そこで自主的に、自己責任で学習するよう仕向ければ
きっと学力がつくことでしょう。それができる子には。

しかしそんな学力観が、学びあうことの楽しみを奪ったり、
子どもたちの「学ぼうとする力」を低減させているとしたら
ちょっと立ち止まって考える必要がありそうです。

学力、つまり「自ら学ぼうとする力」は、
自分以外の「誰か」から刺激されることで立ち上がります。
それは親や先生ばかりでなく、友だちや先輩かもしれません。

子どもたちが自分から学ぼうとする意欲は、
他者との関係性  ほめられたり、好奇心を刺激されたり、
学ぶことの楽しさを共有しあう中から生まれるのではないか。

一般の市民が指導員となって、子どもたちと接する最大のメリット、
というかポテンシャルは、親や学校の先生以外の多様な大人と出会い、
刺激を受けることにあるのではなかろーか。
そんなことを考えたりしました。

研修の最後に、市教委からの連絡事項のなかで、
学校に行くときは「短パン」はダメですとのこと。
教育者としてふさわしい服装で!という話でした。
会場に短パン姿の男子大学生がいたからかもしれません。

いまの学校には、短パンのトレーニングウエア姿の先生も
フツーにいたりしますが、外部の人間が教育現場に入るときは、
話は別ということなのでしょう。

私なんかは、“先生らしくない”短パン姿の若者がいても
別にたいした問題ではないという気がしますが、
指導的立場の市教委としては、そうも言えないようです。笑












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