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産業観光「モノづくり モノがたり」

夏休みの子どもたちに工場や産業施設を見学してもらおうと企画された
福岡県の産業観光キャンペーン「モノづくり モノがたり」。

今回のキャンペーンに参加している県内69の施設のうち、
北九州エリアにあるのは以下の16ヶ所です。

<八幡東・西区>
◆北九州イノベーションギャラリー
◆東田第一高炉跡
◆北九州地域職業訓練センター マイテク・センター北九州
◆安川電機モートマンセンタ

<若松区>
◆シャボン玉石けん
◆北九州エコタウンセンター
◆白鳥展示館
◆わかちく史料館

<小倉北区>
◆NHK北九州放送局
◆TOTO小倉第一工場
◆TOTO歴史資料館
◆ゼンリン地図の資料館

<小倉南区>
◆TOTO小倉第二工場
◆ニシラク乳業

<門司区>
◆阪急フェリー
◆九州鉄道記念館

なかなか面白そうな企画だし、
子どもたちが仕事やモノづくりについて学ぶいい機会、
この夏休み、親子で出かけてみては?と紹介しようと
各施設の内容をよくよく読んでみたら、 ん???
なかには見学するのにハードルの高い施設もあるようです。

産業用ロボットの製造工程が見学できる「安川電機モートマンセンタ」は、
小5以上で10名以上の団体のみ。14日前までに予約しないとダメ。

ニューススタジオの見学ができる「NHK北九州放送局」は、
10~30名の団体で14日前までに事前予約が必要。

船内客室などの見学ができる「阪急フェリー」は、
10日前までの予約。30~100名の団体でないと無理。

これでは、親子で気軽に見学に行くというわけにはいかず、
いったい誰のためのキャンペーンなのか、よくわかりません。

と、ここでブツブツ言っても仕方ないので
福岡、筑豊、筑後エリアにまで視野を広げて
面白そうな施設をいくつかピックアップしてみましょう。

ロボットやクルマに興味がある子どもなら、
まず、70種類以上のロボットが集う「ロボスクエア」(福岡市)。
こちらは予約の必要もなく、誰でも無料で見学できます。

それから「トヨタ自動車九州 宮田工場」(宮若市)
3歳以上から見学OK(12歳未満は大人の引率が必要)で、
工場の見学は1週間前までに予約が必要です。

北九州放送局がムリなら「NHK福岡放送局」があります。
こちらは事前の予約が要らず(10名以上の団体のみ予約が必要)、
誰でも模擬スタジオなどを見学できます。

食品関係であれば、
かまぼこ作りが体験できる「柳川かまぼこ処せきや」(柳川市)
麺打ち体験ができる「栗木商店 −ちくご手づくり村−」(うきは市)
明太子作りが体験できる「ふくやフーズファクトリー」(福岡市)
など、子どもたちが実際に体験できる施設も人気のようです。

くわしくは、「モノづくり モノがたり」のHPへ。
http://www.crossroadfukuoka.jp/sangyokanko/











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子どもメディアワークショップ(追記)

「子どもメディアワークショップ」について市教委に質問したら、
現代美術センター CCA北九州から、ていねいな返事がありました。

このワークショップは、平成11年から開催され(H13年は未実施)、
なんと今年で13回目になるそうです。
また、東京の青山学院大学の学生が指導の補助に来てくれるのは、
大房潤一氏が同学の講師を務めているからだとか。

講師の方々のプロフィールを教えてもらったので、掲載しておきます。

■大房 潤一
ディレクター・青山学院大学講師(映像メディア論・映像制作演習)。
ナム・ジュン・パイクの助手を経て、80年代からVJパフォーマンス・イン
スタレーションを開始。現在も最年長VJとして活動。国内外のTV番組、
ビデオクリップ、アートビデオも制作。

■鈴木 健介
web/映像ディレクター、プロデューサー。法政大にて8mm映画制作の後、
90年代よりCM制作に従事しつつ、映画・写真活動を開始。
2000年に大房氏と光学姉妹のVJ活動を始め、現在に至る。
カンヌ広告映画祭バナー部門ファイナリスト。
2006年、UK刊行書籍“VJ:Audio-Visual Art And VJ Culture ”掲載。

■久松 慎一
2003年より東京大学大学院情報学環山内研究室フェロー研究員、
MIT MediaLab fellow researcher。2004年、株式会社アーティキュレイト設立。
2005年、 慶應義塾大学政策メディア研究科修士課程修了。
東京大学情報学環研究機関研究員。

■CYCLE
2001年、渋谷WOMB主催のDJ/VJオーディションにて、VJ1位受賞。
クラブ、ライブ、演劇、PV制作など、ボーダレスに活動中。
















子どもメディアワークショップ


現代美術センターCCA北九州が主催する
「子どもメディアワークショップ」の上映発表会を観てきました。
この体験プログラムは、8月3日~5日までの3日間を通して、
市内の小学5年生以上の子どもたちを対象に行われ
今年の参加者は、31名だったそうです。

WSの内容は、街で撮ってきた動画や写真、自作のイラスト、
「NHKクリエイティブ・ライブラリー」の素材などを使って
世界にひとつだけの映像作品をつくってみようというもの。

発表された作品は、約1~2分のショートムービーですが、
イメージビデオ風の作品もあれば、ご当地クイズ番組や
レポーターとして児童文化科学館などの市内の施設を紹介する作品、
180枚もの写真をコマ撮りして動画に仕立てたファンタジー、
何枚もイラストを描いてアニメーションにした作品など、
どれも個性的で、バラエティ豊かでした。

北九州市のHPには、今回のワークショップの講師として
大房潤一、鈴木健介、久松慎一、CYCLEと記載されていました。
制作にあたっては、個人で制作した子も、何人かで協力しあって
チームで作品づくりに取り組んだ子どもたちもいたようで、
それぞれに青山学院大学の学生がつきそって指導してくれたそうです。
なぜCCA北九州が、東京の青学と縁があるのかはわかりません。

作品発表後の感想を聞いていると、
「TVで見ているような映像を作る大変さがわかりました」とか、
「失敗もあったけど出来上がった作品を見るとうれしいです」とか、
参加した子どもたちにとっても、指導した大学生にとっても、
楽しく、とても充実した3日間だったようです。

また今回のワークショップは、NHKが協力してくれたそうで、
東京から来た局員がクリエイティブ・ライブラリーについて説明していました。
NHKの素材であることを明記し、非営利の利用であれば、
映像素材を誰でも自由にダウンロードして使えるそうです。
詳しくは、NHKクリエイティブ・ライブラリーへ
http://www.nhk.or.jp/creative/

上記HPには、小学校の授業での活用事例の資料もアップされています。
学校でこんな授業があれば、きっと楽しいことでしょう。

今回のワークショップで子どもたちが作った作品の一部が
NHKクリエイティブ・ライブラリーのHPにアップされています。
(「フローズンプラネット」のプロモーション動画コンテスト応募作品)
同HPのサイト内検索で、キーワード「CCAWS2012」と
打ち込むと動画が出てきます。















サマーサイエンスフェスタ in 北九州 2012

7月22日(日)に九州工業大学(戸畑キャンパス)で開催された
「サマーサイエンスフェスタ in 北九州 2012」に行ってきました。

九工大と県内の高校の理科系クラブが参加して、一般の来場客を相手に
日ごろの研究成果を発表したり、科学実験を実演してくれるイベントです。
小さな子どもが体験できるサイエンスショーも開かれるとあって、
暑い中にも関わらず、会場には親子連れの姿が目立っていました。

そもそもこのフェスタが始まったきっかけは、
高校の理科系クラブがせっかく研究や実験をやっていても
その成果を発表する場がなく、もしそんな大会があれば
目標もできて、もっと意欲も高まるのでは?ということで、
九工大の「理数教育支援センター」が中心になって企画したとか。

確かに、高校の部活といえばスポーツ系(とくに高校野球!)ばかりが
注目を浴びて、文化系の部活はどちらかというと地味な存在です。
そんな中、このフェスタは科学の分野で情熱を燃やす高校生たちの
晴れの舞台となっているようです。

九州工業大学のHPにある大学案内ムービー
「今こそ理系宣言!高校生が活躍!九州発科学フェスタ~」に、
昨年の「サマーサイエンスフェスタ」の模様が収められています。
http://www.kyutech.ac.jp/information/movie/rikei2.html

ちなみに北九州市にある高校の中で、今年参加したのは
以下の7校でした。(順不同:☆研究発表、★科学実験)

東筑紫学園高校:☆★
明治学園中学高校:☆
小倉高校:☆★
九州国際大学付属高校:☆
高稜高校:★
八幡高校:★
折尾愛真高校:★(教師)

研究にあたっては、大学の先生だけでなく、地域の企業や団体に
支援や協力をお願いする場合もあったようです。たとえば、
東筑紫学園高校(理科部)の「北九州5万分の1等光度曲線地図」の
制作にあたっては(株)ゼンリンからの多大な支援があったことや、
明治学園中学高等学校(水産学実習班)の研究では、
しものせき水族館「海響館」や漁業組合などの協力があったことを
今回の研究発表のなかで知ることができました。
高校生たちの“まなび”を地域の大人が支援しているわけですね。

いい機会だと思い、何人かの高校生にいろいろ聞いてみました。

◎市内各所で夜空の明るさを観測するために、
  観測地点まで夜中にチャリンコをこいだという男子。
◎高校時代に生物部に入っていた母親の話が面白くて、
  それで自分も生物部に入りましたと教えてくれた女子。
◎今日は朝から同じ説明を何回くらいしたの?と聞くと
   「えーと、15回くらいです」と答えてくれた男子。
◎物理学に興味があって「ヒッグス粒子発見」のニュースには
  テレビの前で興奮しましたと語ってくれた男子。
◎植生の調査で山に登るのが「ハイキングみたいよ」と言って
  新入部員を勧誘するんですが、ホントはキツイだけなんです(笑)と
  話してくれた女子。

ここでは、みんな好きなことをやっているせいか、
詰め込み式の受験教育のような重苦しさがありません。
自分の好奇心をもとに試行錯誤し、発見したことを伝えようとする
“学び”本来の、自由で、わくわくするような空気があります。

とくに、フェスタが終わって帰途につく高校生たちの
充実感いっぱいの笑顔が印象に残りました。

今回は、時間がなくて九工大のスペースアカデミーや
高校生による科学実験を見ることはできませんでしたが、
また同じような機会があれば、ぜひ覗いてみたいと思っています。

今回のフェスタで撮った写真は、こちらへ。
http://kita9.iinaa.net/repo/repo1.htm















いのちのたび博物館「歴史友の会」

7月14日、いのちのたび博物館「歴史友の会」が主催する講演会、
「前方後円墳―“形”の“こころ”―」を聴きに行ってきました。
講師は、古代学研究者・元同志社大学教授の辰巳和弘先生。

日本列島に特有の「前方後円墳」は、
なぜこんな形をしているのか?というテーマを軸に、
古代人の“こころ”を探る…そんなお話でした。

ちなみに、私たちが歴史の教科書で習う「前方後円」という名称は
江戸期以降の話で、古代の人々がそう呼んでいたわけではありません。

先生によると、古墳というのは「他界の王宮」のようなもので、
古墳に並べられた多くの壺形埴輪は、この世とあの世の結界であり
また、壺というのは古代中国の神仙思想と結びついているのだとか。
そして、列島に住む人々が墓そのものを「壺」の形に模したことで
いわゆる“前方後円墳”が誕生したという話でした。

初めて聞く説だったので、驚きました。
なるほど、言われてみれば壺の形です。


古代史を学ぶ面白さは、推理小説を読むことに似ています。
想像力を駆使して考古学上の知見と文献をつきあわせることで、
点が線となり、思いがけない図が浮びあがってくる。
その謎解きの過程に、ワクワクする楽しみがあります。

さて、いのちのたび博物館「歴史友の会」では、
毎月、講座や遺跡見学会などを行っています。
http://www.kmnh.jp/member/his.html

私は会員じゃないので、今回資料代として700円支払いましたが、
会員の方は、毎月の講演会が無料で聴講できます。

事務局の方に聞くと、中学生や高校生も大歓迎だそうですが、
会報の「歴史友の会だより」を読んでみると
かなり専門的でアカデミックな活動をしているので、
子どもが聞くには、難しい内容かも知れません。
















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