リンク
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
最新記事
(08/24)
(05/31)
(05/15)
(03/27)
(01/06)
プロフィール
HN:
矢原政徳
性別:
男性
ブログ内検索
最古記事
(05/12)
(05/22)
(06/04)
(06/10)
(07/03)
[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
市民センターで、子どものしつけ?
北九州市の市民センターでは「地域・子ども交流事業」として、
子ども向けのさまざまなイベントが開催されている。
生意気ざかりの小学生の相手をするのは、たいへんだ。
フザケ回っている子どもたちを見てるのは実に面白いのだが、
イベントを運営する現場に立てば、そうも言ってられない。
たとえば、こどもキャンプにつきそった市民センターの元職員は、
「子どもがぜんぜん言うことを聞かんで困った」とこぼしていた。
“生活体験通学合宿”(市民センターにみんなで泊まって
食事をとり、そこから学校へ通う合宿なのだとか)を手伝った
まち協のおばちゃんは「もう二度とやらん」と憤っていた。
礼儀知らずの子供たちのあきれた態度に、である。
ある子どもは「もっとおいしいものを食べさせろ」と言い放ったとか。
そうかといえば、「子どもって、そんなもんでしょ」と動じることなく、
ニコニコと軽~く子どもをあしらうツワモノのおばちゃんもいる。
さすがである。
「今の親は子どもを甘やかして、しつけができてない」
といった意見をよく耳にするが、そんなガキ…いや違った、
子どもたちについて、地域の大人はどう対処すべきなのか。
「声かけて 地域の宝 子どもたち
誉めたり叱ったり認めたり。わが子と同じ愛情もって。」
市の教育委員会は、そう訴えてますけど。笑
昔のように(?)地域の大人みんなで子どもを育て、
ときには、親に代わって社会のルールを語って聞かせる。
そんな理想論も、もちろんあるだろう。
しかし、親や先生の言うことすら聞かない子どもが、
よそのオッサンの説教を聞くだろうか?
そんな現実問題もあったりするのだ。笑
いつもはやさしい育成部会のおじちゃんが、
集まった子どもたちの態度の悪さを見かねて、
「いいかげんにしろ!」と怒鳴りあげ、言ってきかせる。
一瞬、子どもらは驚いてシュンとおとなしくなるが、
しばらくすると、もうじっとしていない。イタチごっこ。
子どもの「しつけ」の話は、現役のPTA世代の感覚と
元気な60歳以上のおばあちゃん・おじいちゃん世代とでは、
育った時代の影響で考え方や許容度がずいぶん違うだろうし、
それぞれの教育観や家庭環境の違いもあったりするので、
なかなか難しい問題である。
私自身、これといった解答を持ちあわせているわけではないが、
ひとつ思うのは、市民センターは学校とは違うということだ。
子どもをしつけようとか、社会のルールを教えるとか、
市民センターの行事が学校化して、道徳的・教育的になるほど、
子どもたちがセンターに寄りつかなくなってしまう気がする。
子どもだけで遊んでる方が、きっと楽しいはずだから。
「しつけ」が「しつけ」として機能するためには、
その場限りのことではなく、日常生活での繰り返しや、
型としてのルーティンワークが大切だと思うのだが、
だとすれば、やはり家庭で行うのがいちばんだろう。
PR
夏休みのイベントがぞくぞく!
市政だより(6月15日号)に、子ども向けの
夏休みの体験プログラムが紹介されています。
◆東田サマースクール2013(北九州イノベーションギャラリーほか)
◆市内各所での水泳教室、
◆自然大好きキャンプ(たしろ少年自然の家)、
◆ミナクルキャンプ(夜宮青少年センター)
◆ぜんそく児サマーキャンプ(かぐめよし少年自然の家)
◆親子でかぐめよしダムカヌー(同上)
◆玄海親子カヌー教室(玄海青年の家)、
◆体験ヨット教室(新門司マリーナ)
◆親子サーフィン体験教室(波津海水浴場)
◆さらくら林間学校(皿蔵山ビジターセンター)
などなど。
参加申し込みの締め切りが6月中のものや
ハガキのみの応募に限るものもありますので
興味のある方は、市政だよりで早めにご確認を。
市政だよりのHP
トピックスの<1ページ><2ページ>
http://www.city.kitakyushu.lg.jp/page/dayori/
夏休みの体験プログラムが紹介されています。
◆東田サマースクール2013(北九州イノベーションギャラリーほか)
◆市内各所での水泳教室、
◆自然大好きキャンプ(たしろ少年自然の家)、
◆ミナクルキャンプ(夜宮青少年センター)
◆ぜんそく児サマーキャンプ(かぐめよし少年自然の家)
◆親子でかぐめよしダムカヌー(同上)
◆玄海親子カヌー教室(玄海青年の家)、
◆体験ヨット教室(新門司マリーナ)
◆親子サーフィン体験教室(波津海水浴場)
◆さらくら林間学校(皿蔵山ビジターセンター)
などなど。
参加申し込みの締め切りが6月中のものや
ハガキのみの応募に限るものもありますので
興味のある方は、市政だよりで早めにご確認を。
市政だよりのHP
トピックスの<1ページ><2ページ>
http://www.city.kitakyushu.lg.jp/page/dayori/
「共育ネット@北九州」をリニューアル!
このブログと連動しているサイト
「共育ネット@北九州」を、一部リニューアルしました。
http://kita9.iinaa.net/
学校以外の場で、子どもたちにどんな学びや体験プログラムが
提供されているのか調べた結果をまとめたものです。
ついでに、生涯学習についての情報も追加しました。
行政の取組みだけでなく、公的な施設やNPO、
市内の主なカルチャーセンターのHPも紹介しました。
子どもに何か体験させたい!あるいは、自分が学びたい!
そう思い立ったときに、便利なサイトです。(たぶん)
たとえば、子どもをキャンプに連れていきたいと思っても、
テントやアウトドア用品を一からそろえるのは、たいへんな出費です。
テントが張れないとか、子どもに魚釣りを教えてやれないとか、
星座の名前も知らないし、虫をさわれない親もいるかも知れません。
なにより、「そんなヒマがない」とか。
「あー、ウチは無理」とあきらめてしまう前に、
公的な施設でキャンプや野外調理などの体験プログラムが
実施されていると知っていれば、どうでしょうか。
アウトドア体験だけでなく、科学実験やモノづくりなど、
子どもたちのための、さまざまなイベントが実施されています。
そういう情報を活用している親は、どのくらいいるでしょうか?
いろんな情報ソースやクチコミのネットワークを持っている親と、
そうでない親とでは、子どもの教育力にも大きな差が出てしまう。。。
そんな時代なのかも知れません。
ウチの子にも体験させたいイベントが
いろんな所で開催されているのは知っているけど、
私も仕事があるので、子どもを連れていけなくて。。。
そんな母親のリアルな声も聞きました。
小学生が校区外に出るには大人と一緒でなければなりませんし、
親の代わりに、おすすめの体験プログラムに
子どもたちを連れていくサービスがあれば、喜ばれることでしょう。
実際にそんなことをやっている市民センターもあります。
お近くのセンターに問い合わせてみてはどうでしょうか。
「共育ネット@北九州」を、一部リニューアルしました。
http://kita9.iinaa.net/
学校以外の場で、子どもたちにどんな学びや体験プログラムが
提供されているのか調べた結果をまとめたものです。
ついでに、生涯学習についての情報も追加しました。
行政の取組みだけでなく、公的な施設やNPO、
市内の主なカルチャーセンターのHPも紹介しました。
子どもに何か体験させたい!あるいは、自分が学びたい!
そう思い立ったときに、便利なサイトです。(たぶん)
たとえば、子どもをキャンプに連れていきたいと思っても、
テントやアウトドア用品を一からそろえるのは、たいへんな出費です。
テントが張れないとか、子どもに魚釣りを教えてやれないとか、
星座の名前も知らないし、虫をさわれない親もいるかも知れません。
なにより、「そんなヒマがない」とか。
「あー、ウチは無理」とあきらめてしまう前に、
公的な施設でキャンプや野外調理などの体験プログラムが
実施されていると知っていれば、どうでしょうか。
アウトドア体験だけでなく、科学実験やモノづくりなど、
子どもたちのための、さまざまなイベントが実施されています。
そういう情報を活用している親は、どのくらいいるでしょうか?
いろんな情報ソースやクチコミのネットワークを持っている親と、
そうでない親とでは、子どもの教育力にも大きな差が出てしまう。。。
そんな時代なのかも知れません。
ウチの子にも体験させたいイベントが
いろんな所で開催されているのは知っているけど、
私も仕事があるので、子どもを連れていけなくて。。。
そんな母親のリアルな声も聞きました。
小学生が校区外に出るには大人と一緒でなければなりませんし、
親の代わりに、おすすめの体験プログラムに
子どもたちを連れていくサービスがあれば、喜ばれることでしょう。
実際にそんなことをやっている市民センターもあります。
お近くのセンターに問い合わせてみてはどうでしょうか。
市民による、市民のための平和学習
1月24日(木)、北九州国際会議場で開かれた
市民センター職員等研修会に参加して、
市内の4つの市民センターの活動事例発表を聞きました。
その一つ、八幡東区の祝町市民センターは、
「8・8八幡大空襲から学ぶ
~命の尊さ・地域のきずなの大切さ~」と題して
昨年8月8日に実施した人権学習について発表しました。
館長の思い入れもあって実施された同プログラムでは、
八幡大空襲語り部・折鶴絵画制作家の岳藤(たけふじ)悟さんを迎え、
手作り紙芝居による体験談や作品展示を行ったほか、
二胡とピアノ演奏のピースコンサートを開催したそうです。
(翌、8月9日付の西日本新聞に記事が掲載されました)
参加者は88名だったそうで、その半数以上が戦争体験者、
小中学生の参加者は1割弱だったそうです。
今後の課題は、次世代へメッセージを伝えていくために
子どもたちの参加の呼びかけを工夫したいとのお話でした。
ところで、いま北九州市の小中学校における平和学習は
どうなっているのでしょうか?
2012年8月16日付の朝日新聞には
「北九州 8・9登校日ゼロ」
「歴史風化 懸念の声」
と見出しのついた記事が掲載されました。
(8月9日は、小倉に原爆が落とされるはずだった日)
記事によると、
市教委は2003年より登校日を設けるかどうかは校長の裁量とし、
8月9日を登校日とする小中学校は04年に128校となり、
その後減り続けて、2011年からゼロになっているとのこと。
代わりに市教委では、2010年から7月を
「平和学習に関する指導月間」に指定しているそうです。
今は、各小中学校ごとに平和学習が行われているようですが、
具体的にはどんな内容なのでしょう?
ちなみに「北九州市 平和学習」でググってみると、
市の視聴覚センターにある平和に関するビデオ教材を
紹介しているページが出てきました。
祝町市民センターが発表した後の質疑応答では、
空襲を体験した語り部の方を招いて平和学習を行っている
花尾小学校(八幡東区)の取組みを紹介された方がいました。
花尾校のHPには、こうあります。
私たちが小中学生の頃は、戦争体験のある先生方が多くいましたから、
授業の合間など、折りに触れて戦争の話を聞かされたものです。
今では小中学校の先生も、保護者も、みんな戦後生まれですから、
子どもに伝える以前に、自ら戦争について学ぶ必要があります。
旅行がてら、子どもを連れて広島の平和記念資料館や
鹿児島の知覧特攻平和会館などを訪れる親もいるようですし、
あるいは、戦争をテーマにした映画やドキュメンタリー番組、
テロや紛争を伝えるニュース報道や新聞記事など、
戦争や歴史について考えるきっかけは、いろいろあります。
ただ、そんなふうに戦争の悲惨さや平和の尊さについて
語って聞かせることのできる親ばかりではないし、
格差が広がって子どもの教育にかまう余裕のない親が増えると
公教育の役割はますます重要になってきます。
が、その教育現場も今では行政から保護者から
あれこれ要求され、たいへんなことになっているようです。
「平和学習も大切だし、してあげたいけど…」というのが、
忙しい先生方の思いではないでしょうか。
平和学習についても、地域の大人が学校と連携して
何かできるかもしれないと感じました。
市民センター職員等研修会に参加して、
市内の4つの市民センターの活動事例発表を聞きました。
その一つ、八幡東区の祝町市民センターは、
「8・8八幡大空襲から学ぶ
~命の尊さ・地域のきずなの大切さ~」と題して
昨年8月8日に実施した人権学習について発表しました。
館長の思い入れもあって実施された同プログラムでは、
八幡大空襲語り部・折鶴絵画制作家の岳藤(たけふじ)悟さんを迎え、
手作り紙芝居による体験談や作品展示を行ったほか、
二胡とピアノ演奏のピースコンサートを開催したそうです。
(翌、8月9日付の西日本新聞に記事が掲載されました)
参加者は88名だったそうで、その半数以上が戦争体験者、
小中学生の参加者は1割弱だったそうです。
今後の課題は、次世代へメッセージを伝えていくために
子どもたちの参加の呼びかけを工夫したいとのお話でした。
ところで、いま北九州市の小中学校における平和学習は
どうなっているのでしょうか?
2012年8月16日付の朝日新聞には
「北九州 8・9登校日ゼロ」
「歴史風化 懸念の声」
と見出しのついた記事が掲載されました。
(8月9日は、小倉に原爆が落とされるはずだった日)
記事によると、
市教委は2003年より登校日を設けるかどうかは校長の裁量とし、
8月9日を登校日とする小中学校は04年に128校となり、
その後減り続けて、2011年からゼロになっているとのこと。
代わりに市教委では、2010年から7月を
「平和学習に関する指導月間」に指定しているそうです。
今は、各小中学校ごとに平和学習が行われているようですが、
具体的にはどんな内容なのでしょう?
ちなみに「北九州市 平和学習」でググってみると、
市の視聴覚センターにある平和に関するビデオ教材を
紹介しているページが出てきました。
祝町市民センターが発表した後の質疑応答では、
空襲を体験した語り部の方を招いて平和学習を行っている
花尾小学校(八幡東区)の取組みを紹介された方がいました。
花尾校のHPには、こうあります。
9月2日の2校時に全校で「平和に関する学習」を行いました。この学習では、地域の方をお招きして1年生から6年生まで、各学年の子どもたちに戦争での体験をお話ししていただきました。空襲の様子や焼夷弾の恐ろしさ、食べ物に困っていた生活状態など、一つ一つ貴重なお話を聞くことができました。子どもたちも命の大切さや平和の大切さを考えることができました。(花尾小HPより)
私たちが小中学生の頃は、戦争体験のある先生方が多くいましたから、
授業の合間など、折りに触れて戦争の話を聞かされたものです。
今では小中学校の先生も、保護者も、みんな戦後生まれですから、
子どもに伝える以前に、自ら戦争について学ぶ必要があります。
旅行がてら、子どもを連れて広島の平和記念資料館や
鹿児島の知覧特攻平和会館などを訪れる親もいるようですし、
あるいは、戦争をテーマにした映画やドキュメンタリー番組、
テロや紛争を伝えるニュース報道や新聞記事など、
戦争や歴史について考えるきっかけは、いろいろあります。
ただ、そんなふうに戦争の悲惨さや平和の尊さについて
語って聞かせることのできる親ばかりではないし、
格差が広がって子どもの教育にかまう余裕のない親が増えると
公教育の役割はますます重要になってきます。
が、その教育現場も今では行政から保護者から
あれこれ要求され、たいへんなことになっているようです。
「平和学習も大切だし、してあげたいけど…」というのが、
忙しい先生方の思いではないでしょうか。
平和学習についても、地域の大人が学校と連携して
何かできるかもしれないと感じました。
生涯学習推進コーディネーターって?
12月4日、ウェル戸畑で開催された
生涯学習推進コーディネーター研修会に参加してきました。
午前中のシンポジウムには、市内の各市民センターから
総勢56名の生涯学習コーディネーターと68名の館長が参加し、
(その他、各区役所や市民センターの職員なども参加)
午後からは幾つものグループに分かれてのワークショップでした。
ちなみに「生涯学習推進コーディネーター」というのは、
各市民センターで、地域の方々の生涯学習を支援するボランティアです。
たとえば、具体的な活動としては、
◎地域・子ども交流事業、◎家庭教育学級、◎子育て・育児サークル支援、
◎生涯学習市民講座、◎市民センターだより、◎生き生きバリアフリー
◎文化祭、◎健康促進事業、◎ふれあい昼食交流会、◎地域の事業支援 etc.
市民センターが地域の生涯学習の拠点であることから
そのほとんどの事業に関わっています。
では、市民センターの職員がやる業務と、どう違うのでしょうか?
“生涯学習”というはなはだ曖昧で(便利な?)名称をつけただけの
市民センターの(館長や職員の)お手伝い要員なのでしょうか?
たとえば、コーディネーターの登録や活動時間については、
以下のように定められています。
◎市民センターの館長の推薦によって、教育委員会が登録。
(登録期間は1年間で、再任による最長登録期間は3年まで)
◎活動は1回4時間、月10回程度を原則とする。
(1回の活動について1,000円の費用弁償がある)
時給に換算すると、250円。
私自身、コーディネーターになって3ヶ月。
その仕組みや活動内容について、まだよくわかっていないので、
今回、いろんな意見を聞くことができ、とても参考になりました。
シンポジウムや午後からのワークショップでの交流を通じて、
知りえた実情や、理解できたことを以下にメモしておきます。
◎館長の多くは、コーディネーターになってくれる人材探しに苦労している。
◎実際、コーディネーターのほとんどはPTA経験者であり、
家庭教育学級の活動などを通じて市民センターとのつながりができ、
館長や社会教育主事・主事補などに口説かれてなる場合が多い。
(「だまされて」なったというコーディネーターも。笑)
◎生涯学習推進コーディネーター制度の「要項」や「しおり」があるが、
こんなものを見せると、「そんなの私には無理、できません」と思われて
誰もコーディネーターになってくれない。(ある館長の意見)
◎制度の開始当時(20年前)は、センターの職員が地域採用でなかったため、
「地域と市民センターのパイプ役」になることを目的の一つにしていたが、
現在は職員も地元の人間であるため、その位置づけが曖昧になっている。
(職員との立場の違いから、孤立しているコーディネーターもいる)
◎各センターによって、コーディネーターの活動や実情はさまざま。
コーディネーターに何をさせるか、させないかは館長次第で、
楽しく自由に活動できている人もいれば、そうでない人もいる。
◎コーディネーターが提出する活動報告書の内容について、
センターのためにやった作業でも「それはコーディネーターの
仕事ではない」と、ダメ出しをされ修正を求められることも。
◎「活動は1回4時間、月10回程度」という原則について、
「1日2時間でもいいし、来られる時に来てもらえればいい」と
柔軟に考えてくれる館長もいれば、杓子定規に考える館長もいる。
(ボランティアなのに、月に10日拘束されてしまう矛盾)
とくに、私が「なるほど!」と感心したのは、
コーディネーターは、市民センターという行政の最前線にいて、
市民でも職員でもない「曖昧さ」が面白いという意見でした。
つまり、行政に対して、館長や職員の立場では言えないことも、
一市民の立場からどんどん言えるし、提言できるので
市民にいちばん近い窓口になれる可能性があるという話でした。
また、各市民センターにコーディネーターは一人と限定せず、
増やしていけばいいという北九大の恒吉准教授の意見にも、
もっともだと同感しました。
ただし、他の先輩コーディネーターから話を聞くと、
それぞれのセンターによって大きな違いがあるようで、
結局、コーディネーターを活かすも殺すも、
館長次第だというのが本音のようでした。笑
生涯学習推進コーディネーター研修会に参加してきました。
午前中のシンポジウムには、市内の各市民センターから
総勢56名の生涯学習コーディネーターと68名の館長が参加し、
(その他、各区役所や市民センターの職員なども参加)
午後からは幾つものグループに分かれてのワークショップでした。
ちなみに「生涯学習推進コーディネーター」というのは、
各市民センターで、地域の方々の生涯学習を支援するボランティアです。
たとえば、具体的な活動としては、
◎地域・子ども交流事業、◎家庭教育学級、◎子育て・育児サークル支援、
◎生涯学習市民講座、◎市民センターだより、◎生き生きバリアフリー
◎文化祭、◎健康促進事業、◎ふれあい昼食交流会、◎地域の事業支援 etc.
市民センターが地域の生涯学習の拠点であることから
そのほとんどの事業に関わっています。
では、市民センターの職員がやる業務と、どう違うのでしょうか?
“生涯学習”というはなはだ曖昧で(便利な?)名称をつけただけの
市民センターの(館長や職員の)お手伝い要員なのでしょうか?
たとえば、コーディネーターの登録や活動時間については、
以下のように定められています。
◎市民センターの館長の推薦によって、教育委員会が登録。
(登録期間は1年間で、再任による最長登録期間は3年まで)
◎活動は1回4時間、月10回程度を原則とする。
(1回の活動について1,000円の費用弁償がある)
時給に換算すると、250円。
私自身、コーディネーターになって3ヶ月。
その仕組みや活動内容について、まだよくわかっていないので、
今回、いろんな意見を聞くことができ、とても参考になりました。
シンポジウムや午後からのワークショップでの交流を通じて、
知りえた実情や、理解できたことを以下にメモしておきます。
◎館長の多くは、コーディネーターになってくれる人材探しに苦労している。
◎実際、コーディネーターのほとんどはPTA経験者であり、
家庭教育学級の活動などを通じて市民センターとのつながりができ、
館長や社会教育主事・主事補などに口説かれてなる場合が多い。
(「だまされて」なったというコーディネーターも。笑)
◎生涯学習推進コーディネーター制度の「要項」や「しおり」があるが、
こんなものを見せると、「そんなの私には無理、できません」と思われて
誰もコーディネーターになってくれない。(ある館長の意見)
◎制度の開始当時(20年前)は、センターの職員が地域採用でなかったため、
「地域と市民センターのパイプ役」になることを目的の一つにしていたが、
現在は職員も地元の人間であるため、その位置づけが曖昧になっている。
(職員との立場の違いから、孤立しているコーディネーターもいる)
◎各センターによって、コーディネーターの活動や実情はさまざま。
コーディネーターに何をさせるか、させないかは館長次第で、
楽しく自由に活動できている人もいれば、そうでない人もいる。
◎コーディネーターが提出する活動報告書の内容について、
センターのためにやった作業でも「それはコーディネーターの
仕事ではない」と、ダメ出しをされ修正を求められることも。
◎「活動は1回4時間、月10回程度」という原則について、
「1日2時間でもいいし、来られる時に来てもらえればいい」と
柔軟に考えてくれる館長もいれば、杓子定規に考える館長もいる。
(ボランティアなのに、月に10日拘束されてしまう矛盾)
とくに、私が「なるほど!」と感心したのは、
コーディネーターは、市民センターという行政の最前線にいて、
市民でも職員でもない「曖昧さ」が面白いという意見でした。
つまり、行政に対して、館長や職員の立場では言えないことも、
一市民の立場からどんどん言えるし、提言できるので
市民にいちばん近い窓口になれる可能性があるという話でした。
また、各市民センターにコーディネーターは一人と限定せず、
増やしていけばいいという北九大の恒吉准教授の意見にも、
もっともだと同感しました。
ただし、他の先輩コーディネーターから話を聞くと、
それぞれのセンターによって大きな違いがあるようで、
結局、コーディネーターを活かすも殺すも、
館長次第だというのが本音のようでした。笑