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学生ボランティアの本音。
今年も北九州市教育委員会主催の「’13まいなびフォーラム」に
参加してきました。以下、簡単に報告。
今年は、生涯学習総合センター設立10周年ということで
「生涯学習 これまでの10年 これからの10年
~地域、世代をつなぐ生涯学習~」をテーマに開催されました。
基調講演は、中教審委員(生涯学習分科会副分科会長)で
九州大学の理事でもある菊川律子さんが
「生きがいの生涯学習・サバイバルの生涯学習」と題して
これまでの生涯学習・社会教育を振り返り、
これからの社会における生涯学習の方向性について
ていねいに解説してくれました。
と、ここまで書いてきて「生涯学習」という言葉にわれながら辟易。
行政のイベントを下手に説明すると、こうなるという悪い見本です。笑
午後からは、「世代を越えた連携」というテーマの分科会に参加して、
地域の小学校や放課後児童クラブなどでボランティアをしている
大学生たちの話を聞くことができました。
かいつまんで言うと、今の大学生には時間的なゆとりがなく、
地域活動に参加したくても、なかなかできない現実がある。
だから、地域でのボランティア活動に「出会い」や「楽しみ」などの
付加価値をつける必要があるという指摘がありました。
ボランティアをしている学生の本音としては
◎ただ人材不足解消のために利用されたくない。
◎運営側/ボランティア側という割切りはイヤだ。
当日限りのお手伝いではなく、企画段階から関わって
「仲間意識」を持って活動したいという意見もありました。
こうした大学生のナマの意見を聞く機会はないので、
とても貴重な交流の場になりました。
一方、大学生を受け入れている桜丘小学校の
学校支援地域本部のコーディネーターさんの発表もありました。
コーディネーターの仕事とは、大学生の満足度と
小学校側の要望を刷り合わせていくことだそうで、
受け入れ側(小学校)と大学(学生・教授)側との
相互理解が最も大事だというお話でした。なるほど。
地域の大人とこどもたち、学校の先生、大学生など、
世代や立場を超えて交流できる「場」がもっと広がるといいですね。
そのためには時間的・精神的なゆとりが必要なのでしょうが、
いまや大学生さえ、ゆとりの持てない時代ですからねぇ。
そんな中、将来、地元に帰って子どもたちのために
いろんな体験ができるセンターみたいなものを作りたい、と
夢を語ってくれた大学生がいて、実に頼もしく思いました。
さて、大学生に話を聞いたついでに。
北九州市立大学では、地域共生教育センター(通称:421Lab.)を通じ、
1)学生の活動によって地域貢献を果たし、公益性・公共性が高い活動。
2)受け入れた学生に対して教育的配慮を伴い、学生の成長を担う活動。
などの、大学生向けの地域活動・ボランティア活動を募集しています。
くわしくは、こちら「421Lab.」↓。
http://www.kitakyu-u.ac.jp/421/index.html
遊びも!学びも!交流も!
「ユースステーション」開設から半年
中高生集う“成長の場”
勉強、音楽、生き方講座…
社会性や自立性育む
10月27日の西日本新聞で紹介されていた(↑見出し)
コムシティB1の「ユースステーション」をのぞいてきました。
中・高校生らが放課後に立ち寄って(夜の9時まで開館)
フリースペースでお菓子を食べながらくつろいだり、勉強したり、
音楽、ダンス、料理、ゲーム、パソコンなどなど、
思い思いの過ごし方ができる市内で初めての施設だそうです。
フリースペースやPC/ゲームコーナー、学習スペースの利用は無料。
バンド練習ができるスタジオ(3つ!)も、見学させてもらいました。
平日の17 時以降だと、広い方のスタジオで1時間1,000円、
北九州市内の未成年者なら半額の500円で借りることができます。
(メンバー5人だとすれば、1人あたり100円!)
黒崎駅の隣だし、スタジオ代は安いし、録音できる機材もあるし、
バンドをやってる中・高校生には、ぜひ教えてあげたいですね。
今年8月には、いつもスタジオを利用している高校生
7組のバンドが出演したライブが開催され、大いに盛り上がったとか。
もちろん運営・進行、ポスターづくりや当日の受付まで、
高校生たち自身で協力しあってやり遂げたそうです。
(次回のライブは、来年3月に開催予定とのこと)
そのほかにもユースステーションでは、卓球大会や料理講座、
進路の相談やキャリアカウンセラーによる生き方講座など
若者向けのさまざまな活動やイベントが行われています。
施設のくわしい紹介や利用法、講座の案内は、
(リンク) 北九州市HP内の「ユースステーション」へ
http://www.city.kitakyushu.lg.jp/shisetsu/menu06_00008.html
オトナの目線で見れば「子どもたちの安心・安全な居場所」とか、
「若者に自立性や社会性を身につけてもらう場」とか、
いろんな言い方ができるのでしょうけど、それはそれとして
主役である中・高校生が「放課後にちょっと寄っていこっ」と思ったり、
「ここで何かをやりたい!」と思う魅力があるかが、キモでしょうね。
4月のオープンから半年で、初年度予想を超える延べ2万7千人あまりが
利用したという記事を読むと、これはかなり期待できそう。
ここからどんな活動や交流が生まれるか、興味深いところです。
これからの図書館のカタチ!?
先日、佐賀県の武雄市図書館に行ってきました。
今年の4月にリニューアルオープンして以来、
各地から視察や観光客が訪れ、評判になっている図書館です。
入ってみると、期待していた以上に素晴らしかった!
従来までの公立図書館のイメージとはまったく違っていて、
図書館と本屋さんとDVD/CDレンタルショップ(TSUTAYA)と、
カフェ(スターバックス)が一つになった施設でした。
武雄温泉の帰りに、ちょっと覗いてみるだけのつもりが、
あんまり居心地がいいので、あっと言う間に時間が経ちました。
どうしてこんな公立図書館ができたのか?
もともと、仕事帰りの人でも図書館を利用できるように、
開館時間を延ばせないかという市長の話からスタートして、
武雄市が、東京で人気の「代官山 蔦谷書店」を企画した
CCC(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)を指定管理者として
指名したことで、この画期的な図書館が実現したとか。
これまでの公立図書館と、どこが違うのか?
◎朝9時から夜21時まで開館。しかも年中無休。
(従来は全国の図書館とほぼ同じ10時~18時までだった)
利用時間を拡大しても、運営経費は10%削減されたとか。
ちなみに北九州市立図書館も、平成17年から
指定管理者制度を導入済みで(中央図書館を除く)、
平日の開館時間は19時まで。休館日は年間70日以上。
◎蔵書20万冊の8割以上を開架し、自由に手にとることができる。
(リニューアル前は蔵書の半数以上が書庫に眠っていた)
ちなみに北九州市立中央図書館の蔵書は約48万冊。
中身は別として、本の冊数だけで比べると武雄市図書館の倍以上。
八幡図書館の蔵書が約21万冊で、ほぼ同規模です。
◎雑誌だけでも、約600タイトルの新刊が並べられている。
(リニューアル前の雑誌点数は107タイトルだった)
◎カフェで購入した飲み物を、館内のすべての席で飲める。
たとえば、売り場の新刊本や雑誌を手にとってカフェのテラス席へ。
飲み物を手にしながら、ゆったりと試し読みができる!
◎iPadやDVDプレーヤーを無料貸出。WiFiも無料。
パソコンを使って調べ物をしながら仕事や作業ができる。
◎新刊絵本や人気の児童書などのキッズコーナーも充実。
授乳室を完備し、従来どおりの点訳や対面朗読サービスも。
◎セルフカウンターを使えば、図書の貸出や書籍購入、
CD/DVDレンタルの手続きが一人でもできる。
(店員と司書サービスをかねたコンシェルジュもいます)
こんな公立図書館があるなんて、うらやましい!
図書館で購入した資料から、市の職員や市民の声を拾ってみると…
◆(武雄市文化・学習課長)
「これまでの図書館は、自分たちでも気づかないうちに制限を設け過ぎていた。
夕方に閉まるのは当然だとか、飲食はだめだとか。
そうした制限のため、来館する人の種類もこれまでは限られていたんですね。
図書館に目的がある人だけが足を運んでいた。
それがこれからは、ぶらりと立ち寄った人でも何か新しい発見ができる施設、
つまり“気づきの場”に生まれ変わると思います」
◆(武雄市北方町の婦人会長)
「長く小学校の教員をしていたこともあって、図書館といえば
静かに本を読むところだと、そう思い込んでいましたからね。
だから図書館をTSUTAYAのようにする必要なんてないと思ったんです」
そう語る地元の婦人会長さんは、まず自分の眼で確かめなければと、
東京で暮らしている娘と「代官山 蔦谷書店」を訪ねてみた。すると…
「自分が思う図書館像とはまるでかけ離れているけれど、
でもこれからの時代に必要とされる施設はこれかも知れないと思いました。
娘に『どう思う?』と尋ねたら、
『これが武雄にあったら、里帰りしたときには絶対寄る』と言いますし。
一度、武雄を出た若い人が、図書館があるからと里帰りする回数が
増えるとしたら、それは素晴らしいことだと考え直したんです」
◆(地元のボランティアグループ)
「公共図書館とは、ただ本を貸し出す機能があればいいというものではなく、
市民が集う場となる必要があると思いますし、
そこからボランティア活動などの市民の運動が発生していくのだと思います。…
“公共”というのは行政が市民に押しつけるものでもなければ、
市民が行政に任せきりにするものでもなく、行政と市民の対話を通して
形作られていくものでしょう。新しい図書館には武雄市の公共性を体現する施設で
あってほしいと願っていますし、私たちもそれに協力していきたいと思っています」
(以上、『図書館が街を創る。「武雄市図書館」という挑戦』より)
武雄市の人口は、約5万人。
北九州市の人口は、約97万人。
文化というのは規模ではなく “質”の問題なんだなぁとか、
市の予算をこんな風に使ってもらいたいなぁとか、
さすがにちょっと考えさせられました。笑
ともあれ、武雄市図書館を一度でも訪れたら、
ウチの地元にも欲しい!と、きっと誰もが思うことでしょう。
それくらい魅力的な図書館でした。
8・8「八幡大空襲」を語り継ぐ
今日、8月8日は「八幡大空襲」のあった日です。
八幡東区の祝町市民センターと尾倉市民センターでは
空襲の体験談を語り継ぐイベントが開催されました。
八幡の街が空襲を受けたのは3度。展示資料によると
昭和19年6月15日 罹災者300人、死傷者約80人
昭和19年8月20日 罹災者1500人、死傷者200人
昭和20年8月8日 罹災者52,562人、死傷者2,500人
祝町市民センターでは、第1部~ピースメッセージ~として
15歳(中学3年)のときに八幡大空襲を体験した石田候一さん(83)が、
当時の八幡の繁華街の様子や米軍がまいた空襲予告のビラ、
(爆撃機の下に、騎馬にまたがる武者絵が描かれていて
「八幡のみなさん、はやく町から逃げてください」と書いてあったとか)、
そして、空襲当日や戦後に進駐してきたアメリカ兵の様子などを語りました。
休憩をはさんでの第2部は、二胡とピアノのピースコンサートでした。
石田さんによると、昨年まで皿倉小で空襲の話を語ってきたが
ヒロシマ、ナガサキの原爆のことは知っていても
約95%の子どもたちが八幡大空襲を知らないでいるとのこと。
もちろんそれは、忙しい日々の生活に追われて
歴史を振り返る余裕のない私たち大人の責任です。
祝町市民センターの来場者は、ほとんどが高齢者でした。
戦時中の街並みや生活ぶりを描いたイラスト、
紙で作った焼夷弾の模型などを使った語り部の懐かしい話に、
「そうそう、そうだった」と、皆さんうなづいていました。
次世代に「語り継ぐ」ことを目的に開催されたイベントですが、
当時を知る高齢者の方々が駆けつけて(中には車椅子の方も)
こうも熱心に、ともに苦労した戦時中の話を聞こうとする
その並々ならぬ思いに圧倒されました。
考えてみると、来場された方の一人ひとりに、
親が、家族が、友人が、ご近所さんがいたわけで、
語り部の話を聞きながら、きっとそうした人々の
懐かしい顔や思い出が脳裏に浮んでいたことでしょう。
ただ次世代に語るだけでなく、戦争でつらい経験をした方の
心をなぐさめるためにも、こうしたイベントは意義のあることではないか?
会場に詰めかけた高齢者の反応を見て、そんなことを感じました。
一方の尾倉市民センターでは、
13歳で八幡大空襲を体験した岳藤(たけふじ)悟さん(81)が語り部となって
手描きの紙芝居で、小学校当時の手旗信号や竹やり訓練の様子、
食料がなくて雑草や虫まで食べた話、空襲で雨のように落ちてきた焼夷弾、
小伊藤山防空壕の悲劇など、さまざまな体験談を語りました。
尾倉市民センターでは、子ども講座と合わせた企画だったので
20名ほどの子どもたちが集まって、保護者や地域の高齢者といっしょに
語り部の話に聞き入っていました。
こちらも第2部として「ふれあいコンサート」が開かれたほか、
ロビーには色とりどりの小さな折鶴を貼って描いた岳藤さんの作品
(上にアップしている写真はその一つです)と
当時の写真や新聞記事などの資料が展示されていました。
どちらのセンターにもTV局や新聞社が取材に来ていたので
こうしたイベントが広く知られて、今後も参加者が増えるといいですね。
ただ、子どもの参加率はその保護者次第ってとこもあるし、
無関心な親が増えれば、学校(公教育)との連携が欠かせません。
その気になれば、新聞やネット、テレビなどのメディアでも、
戦争体験者の話を読んだり、聴いたりすることは可能です。
「戦争はイケナイ」、「平和はタイセツ」。
表面的でカタチばかりの言葉は世の中にあふれていますが、
本心からの“祈り”にも似た思いを、子どもたちにどのように伝えるか?
まずは、こんなことがあった、そして今も世界中にあるという事実を
一つずつ具体的に伝えていくことが基本になる。あらためてそう思います。
話は変わりますが、
ただいま、東田地区の北九州イノベーションギャラリーでは、
「知覧特攻平和会館 北九州展」が開催されています(8月15日まで)
http://www.city.kitakyushu.lg.jp/ho-huku/18200045.html
新聞によれば、初めての日曜となった8月4日は、
予想入場者数を大幅に上回る1600人が来場したそうです。
コーナーの展示パネルの中に、昭和19年8月20日の空襲のとき
北九州上空に飛来した米軍のB29の編隊に特攻を敢行し、
米軍の2機を激突墜落させた“野辺機”のパイロット2名
(野辺重夫軍曹23歳と高木伝蔵兵長19歳)の写真と記事があります。
そして今回、尾蔵市民センターのロビーに、
語り部をつとめた岳藤悟さんの思い出を記したパネルがあって、
そこには戦時中に友達と遠賀川まで釣りに行って
偶然にこの“野辺機”の特攻を目撃した話が載っていて驚きました。
さらについでながら、北九州イノベーションギャラリーには、
期間中、「零式艦上戦闘機」(ゼロ戦)のレプリカも展示されています。
宮崎駿監督の新作アニメ「風立ちぬ」をご覧になった方は、
主人公の設計者、堀越二郎に思いを馳せてみてはいかが?
体験の国へ!キッズチャレンジ2013
キャンプとか、星の観察とか、理科工作とか、
この夏休みに子どもにいろいろ経験させてあげたい!
そんな保護者にとても便利な小冊子(↑写真)があります。
「キッズチャレンジ2013」。
北九州市の子ども家庭局が発行しているパンフレットで、
夏休みに市内のさまざまな施設で開催される
幼児~小中学生~親子向けの体験イベントが紹介されています。
(オマケとして9月と10月のイベント情報も!)
パンフの扉に書かれている言葉を引用すると...
かわいい子には「体験」を
~子どものころの体験は人生の基盤です~
子どものころに大切なもの。それは体験をとおして
たくさんの人とふれあうこと、たくさんの自然とふれあうこと。
たくさんの体験活動は「生きる力」や「つよい心」を
つくっていく大切なものです。
まったく同感です。
実際、このパンフは、保護者の方にも評判がいいそうです。
ここに掲載されているのは、とりあえず「子ども家庭局青少年課」が所管する
青少年教育施設や関係団体の情報だけですが、
それでも一つひとつ自分で探すとなると手間がかかるので
こういう形でまとまった情報が一覧できると、とても便利です。
この冊子に載っている情報は、
「子どもエール」のサイトでも見る事ができます。
http://www.kitaq-youthnet.jp/saasiteminfopgs/listview?nn=YELL&sg=217
北九州市のいろんな公的施設のHPを探してみると、
他にもこの夏、あちこちで楽しそうな体験イベントをやるようです。
将来的には、北九州市内のあらゆる公的な文化施設、
たとえば、いのちのたび博物館とか、到津の森公園とか、山田緑地とか、
漫画ミュージアムとか、各施設でやっている子ども向けのイベントが
網羅されたサイトができれば、保護者としてはうれしいですよね。
興味やジャンル別、対象年齢別、エリア別とか、
インデックス機能を充実させて、スマホで簡単に検索できたりとか。
で、いったい誰がつくるのか?
行政がやるのか、ボランティアやNPO、企業がやるのかは置いといて。
でもまあ今は、ないものねだりをするよりも
とにかく子供向けにいろんな体験イベントをやってますよ~と、
認知度を上げることが先決かもしれませんね。
そのためにはネットの情報ばかりでなく、このような小冊子を
チラシ代わりに小学校に配布することも大事だと、私も思います。
ネットでの情報発信について、ついでに言うと、
市のHPにある「チャレンジガイド北九州」で、
子供向けの体験イベントがどれくらいあるか調べようとしたら、
こちらは行政の文書をPDF形式で、ただ貼り付けただけ。
探しにくいったらありゃしない。
めんどくさくなって、調べるのを途中であきらめました。
おヒマな方は、チャレンジしてみては? 笑